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| 湘南スタイルトップページ > 食文化 > 湘南と農業 > 湘南の農家さん > みやじ豚 宮治大輔さん 宮治 勇輔さん 【前編】 |
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株式会社みやじ豚 宮治大輔さん 宮治勇輔さん兄弟力をあわせて養豚業を行う若手農家が湘南の農業地帯である藤沢西北部には存在する。 |
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| はじめは兄弟揃って継ぐ気なしだった家業の養豚業だったが、気がつけば示し合わせたかのように同じ時期に家に戻ってきた二人。弟が育てて兄がひろめる新しい形の養豚業で、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に。 | |||||||
弟(大輔):兄は“養豚はやらねーよオーラ”を発していたから、跡を継ぐとしたら自分だと思っていた。でも正直嫌で、あとを継ぐ気なんてなかった。将来の事なんて考えるでもなく、学生時代は横浜ベイスターズ38年ぶりの優勝に狂喜乱舞したり、雀荘に入り浸り麻雀ばかりしていた。養豚農家の息子なのに、農学部の必修科目で2行しか書けずに不可をもらったり、どうしようもないダメ人間だった。 兄(勇輔):そうだったな〜。(笑) 確かに俺も、養豚やろうなんてこれっぽっちも考えてなかった。若いうちからバリバリ働いて、できるだけ早く起業したいなんて漠然と思っていただけだった。就職活動では、誰でも名前の知っているような会社はひとつも受けないでベンチャー企業ばっかり回っていた。 |
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弟:そんな学生時代、兄貴が家に大学の友達を連れてきてBBQをした。うまみが凝縮されて「ふわっ」とした感触のうちの豚肉。間違いなく、今まで食べた豚肉の中で一番美味しかった。その時、うちの農場が親父の代で終わってしまったら、この豚肉が二度と食べられなくなってしまう。この世からこの豚肉をなくしてはダメだ。将来は必ず自分が養豚農家を継ごうと決心した。 兄:そうだったのか〜。俺が農業に興味を持ったのもそのBBQがきっかけだったな。友達がみんな「こんなに美味しい豚肉は食べたことない!」って言ってくれて、農業って実は素晴らしい仕事なんだってはじめて気づいた。親父は実はいい仕事してたんだな〜なんて。(笑) そして、そのあとすぐに僕はショッキングな質問を受けた。 |
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弟:大学を卒業してもすぐに就農はしないで3年間社会勉強と思って外食産業で働いたんだけど、朝早くから夜が明けるまで働く日々で、そりゃー大変だったよ。でもそれで、消費者の食べ物に対する関心や衛生面の意識が高まった。それは今の養豚業の土台になっていて、選択は間違っていなかったと思ってるよ。 兄:俺も4年とちょっと東京や大阪で働いていたけど、この経験がないと今の活動はできない。地域で活動している様々な人とどうコミュニケーションをとっていくかというのは非常に大事なことだから。ビジネスマンとして最低限のマナーや営業活動の基本、様々な人が関わるプロジェクトをどう運営するかなどね。いきなり生産から顧客の口に届けるまでを一貫してプロデュースするんだって始めても絶対にうまくいかなかったよね。 弟:外食産業での経験は本当に大きい。養豚をやる上でのベースになっている。例えば、豚舎をきれいに保とうという意識もそうで、いきなり養豚をやっていたら、汚い豚舎を見てもこんなもんだろうとしか感じなかったと思う。 兄:俺も大輔も偶然にも、広い意味で「サービス産業」といわれる業界で経験を積んだ。農業とは畑違いだけど、いわゆる「B to C」の仕事を経験ができ たことが良かった。 |
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弟:まさか兄貴が会社を辞めて戻ってくるとは思っていなかったよ。 兄:俺は会社を辞める決断をしたのはその1年半前だからね。お前がまさか俺より早く実家に戻って豚をやるなんて俺の方こそ驚きだったよ。俺は何年か豚をやる決意をして実家に戻ってきたんだから。ただ、そのお陰で僕は生産からお客さんの口に届けるまでをプロデュースする仕組み作りに力を注げているのだから本当に良かった。まさに兄弟のあうんの呼吸、絶妙のタイミングでお互いが実家に戻ってきたわけだ。 弟:・・・。(笑) 兄:弟が育てて、兄がひろめる。かっこ良くて、感動があって、稼げる一次産業の原型ができたわけだ。 |
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兄:それでは最後にお互いの夢を語って終わりますか。お前の夢は? 弟:将来は、日本を代表する養豚家になりたい。根拠がなくても言わないと夢は叶わないと思うから・・・。 兄:俺の夢は、農業がかっこよくて、感動があって、稼げる3K産業と認知されて、若い人間がこぞって農業を志すような、そんな産業に農業をすること。それで、うちのような家族経営の小さな農家も誇りを持って農業をやって、自分の息子には、「お前も農業やらないか。農業はいい仕事だぞ。」と自信を持っていえる産業にすること! |
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| 兄弟で、初めて語り合った養豚にかける熱い想い。そして兄弟だからこそ分かち合えるつらさや喜び。こんなにも情熱をもって、家業を継ごう、と思っている兄弟がいる。明 日の農業は明るい!とさえ思ってしまいます。しかし、将来的に見るとまだまだ日本の農業には問題がたくさん。宮治兄弟も言っている通り、後継者不足、食物自給率の問題など。お二人で力をあわせて「一次産業をかっこよくて、感動があって、稼げ る3K産業に」を実現させていただきたい! | |||||||
今月の『採れたてレシピ』では、みやじ豚を使ったレシピを紹介しています。 【後編】は「新一次産業創造プロジェクト」として、生産からお客さんの口に届けるまでをプロデュースする仕組み作りに注力するお二人の想い、起業までの経緯をうかがいます。 |
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| 【後編】に進む >>> | Photo:Suzuki | ||||||
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