理事長
理事長

藁品 孝久

わらしな たかひさ

NPO法人湘南スタイル理事長

あなたの生い立ちや仕事、地域活動に参加するまでの地域との関わりを教えてください。

1947年1月 茅ヶ崎生まれ69歳

1969年 中央大学商学部卒業

1972年 洋服の製造・小売の会社、㈱黄色いりぼん設立 現在に至る

2005年2月 湘南地域活性化に向け、有志13名と準備委員会設置

2005年6月 NPO法人 湘南スタイル設立

「地域のためになるかどうか」「人のためになるかどうか」という観点から、関わる仲間と共に地域課題解決に向かうコミュニティ「湘南スタイル」を設立しました。

人間関係づくり・地域づくりのネットワークづくりにより、個人や企業単体では実現しづらい「社会貢献活動」を関わる人すべてが「Win-win」「相互利益」となれる「コミュニティ経済社会」の実現に向かいます。

目的

  • 湘南地域ポータルWebサイト「湘南スタイル」での情報発信
  • 湘南地域統一ブランド「湘南工房」の開発

●湘南「海の駅・山の駅」建設提案

湘南スタイルに参加をしようと思ったきっかけを教えてください。

資本主義経済社会は、「儲かるか・儲からないか」「損か・得か」という価値尺度でグローバル化に向かい、規模が大きく資金が潤沢にあり、好立地にあるところが圧倒的に有利な競争社会があり、一握りの企業が経済や金融の大部分を占有しているのが現状で、小規模かつローカルな立地に存在する中小零細企業や個人は、厳しさが増すばかりです。

競争・拡大を目指す「資本主義経済社会」の反対側に、「人に喜んでもらう」「ファンづくり」という価値尺度で、人間関係づくりを良好に保ちながら、規模・資金・立地などとは関係なく豊かなコミュニティの形成による「コミュニティ経済社会」の実現です。

自分・自社の利益だけを追求するのではなく、相手への想いやりや気持ちを「具現化」することで「お互い様」という心の通い合う社会づくり「想いをかたちに」の提案です。

関わる人々が、身近にある課題を地域資源である「ひと・もの・こと」を活用して、持続可能な仕組みを形成し、知恵・経験・体験を通じて課題解決に向かうことで、循環型の持続可能な社会を創りたいと思ったことがきっかけです。

参加をしてみて、地域に対する考え方や仕事など、何か変化はありましたか?

湘南スタイルの「社会貢献活動」を通じて、人や組織・制度など様々な出会いがあり、人脈や組織作り、制度の活用の仕方などを知ることができたこと。

特に、国・県・市などの公共機関の「助成金・補助金」のほか、財団や企業も同様の仕組みがあることを知り、公募事業の募集要項と団体のミッションに関連するものに応募し、事業を受諾。団体運営費の大きな助けとなっている。

「社会貢献活動」は、ボランティア活動や寄付活動のほか、知恵・知識・体験・経験を使って「企画」に参画することも重要なメンバーシップだと思う。

どんな事象(上下・左右・天地・表裏・前後・好き嫌いなど)も、どの角度・視点から見るかの違いで結果的に同じこと。課題解決に向けたプロジェクトに参加することで、様々な視点の組み合わせがあり、ブラッシュアップされる過程を見ることができる。

あなたが考える理想の地域・活動を教えてください。

組織運営(NPO・団体・企業等)の重要な要素は、ビジョン・ミッションの追求と同時に資金計画の両輪を同時に成り立たせるために「社会貢献活動」を事業構造にすることが理想です。

「社会貢献活動」を前提に生き方や事業を進めていれば、地域の課題と出会う機会が増え、課題解決のためにすべき、ボランティア活動や寄付・企画参画などを通じて、人間関係が構築され、

循環型の経済社会に身を置くことが実感できる。

「お蔭さま」「お互い様」「Win-win」「相互扶助」「相互利益」が築かれた地域としたい。