sugimura

杉村 一憲

すぎむら かずのり

あなたの生い立ちや仕事、地域活動に参加するまでの地域との関わりを教えてください。

私は、1937年1月に、大阪で生まれました。
小学校時代は奈良県、中学校・高校・大学時代は滋賀県に住んでいました。

1961年京都大学経済学部を卒業して川崎重工業株式会社に入社しました。当社での勤務は、1961年から1997年の36年間です。当社時代は、フアクトリ・オートメーション、空港等の物流センター建設、宇宙開発等でシステムエンジニァリングを生かした仕事をしました。

60歳から65歳は、機械等の販売商社川重商事株式会社で営業・経営等を担当しました。そして2002年6月、65歳で、ビジネスマンを卒業しました。ビジネスマン時代は、勤務地と自宅の日々往復で、地域との関わりは、ほぼゼロでした。

引退して年金生活が始まり毎日が日曜日になり、体力保持のためにジム通いを始めましたが、心の張りが無くなり、生活の充実感が得られない生活になりました。その原因は、精神的刺激が無くなったからであると気づきました。それの解決策として、もう金儲けはやめて、環境保全・まちづくり又は福祉関係の社会貢献型ボランティア活動に参加し、心に刺激を与え、生きがいを見出だそうとしました。その時(2002年秋)、たまたま「広報ちがさき」で、茅ヶ崎市が環境審議会委員を市民公募している事を知り、それに応募して環境審議会委員になりました。

それから、数多くの環境・まちづくり市民団体に参加しています。これらの活動を通じて、藁品孝久氏(現湘南スタイル理事長)と知り合いになり、2005年6月NPO法人湘南スタイル設立時に発起人となり以後11年間理事を務めています。

現在は、地元茅ヶ崎で地域に根差した環境保全・まちづくり関係の市民活動と趣味の仲間との交流を楽しむ毎日になり、この生活は、今年で14年になります。
会社へ入ってからの住居は、最初の10年間は神戸、その後2年間は東京、その後43年間は、茅ヶ崎に住んで今に至っています。

湘南スタイルに参加をしようと思ったきっかけを教えてください。

2005年4月頃、当時私が、団体の事務局長をしていた「ちがさき地域通貨C-リングクラブ」の賛同店拡大の活動の中で、フアッションストア「黄色いリボン」の当時藁品孝久社長を訪問し、氏の「NPO法人湘南スタイル」立上げ構想を伺い、当団体立上げ発起人及び同法人の理事就任要請を受けました。私は、藁品孝久氏の当法人立上げの熱意と人柄に一目ぼれして、それへの参加協力を約束しました。

参加をしてみて、地域に対する考え方や仕事など、何か変化はありましたか?

2006年8月 BLOGの書き方を、湘南スタイルの藁品歩さまの手ほどきで始めました。
これが面白くで、公益的市民活動(主として環境保全・まちづくり活動)、趣味の仲間との交流等で年に300回以上掲載し、BLOG登場人物及びその所属組織に喜ばれて現在にいたっています。
http://sugimura06.exblog.jp/

NPO法人湘南スタイルの特徴は次の通りであると思います。

1. 湘南スタイルのミッション
当団体のミッションとして、社会貢献活動を通じて、湘南スタイルと参加者の「想いをかたちにする」を掲げています。社会貢献型コミュニティビジネスを目指す点において、
やりがいのある仕事であると思います。

2. 会員構成
会員構成が、年齢面では、10代の若者から70代の高齢者、職業面では、ビジネスマン、企業経営者、起業家、主婦、NPO会員、各種団体会員、学生、行政マン等極めてバラェティに富んでいる。この構成が、独特の持味となって生かされています。

3. 人材
理事クラス、アドバイザー、名誉顧問、正会員、賛助会員、サポーター会員、事務局員等多士済々であります。更にイベント事に若い世代のボランティアが多数参加してくれています。

4. 組織の文化
上記の幅広い人材が、それぞれの持つネットワークを生かし、関係主体と協働して、プロジェクトを創出し、取りまとめ、「想いをかたちにする」ノウハウがあり、人材が育っています。
そして関係主体との間は、互いにwin winの関係を常に目指しています。

あなたが考える理想の地域・活動を教えてください。

湘南スタイルのメンバーとしては、既に着手しているプロジェクトをベースに、地域振興・まちづくり分野で、次の切り口で益々発展する事を期待しています。

  1. 「ふれあい畑塾」など市民参加で活性化されつつあるプロジェクトを更に拡大発展させる。
  2. 現在「六次産業化」支援、「湘南工房」ブランド製品化等があるが、この流れを地域拡大し、「地域プランド」製品を確かなものに育てる。
  3. 企業xNPOx大学x行政等関係主体と協働して、複合的なプロジェクトを顕在化する事の一翼を担う。
  4. コミュニティビジネスの先駆者として、益々成功事例を積み重ね、同時にコミュニティビジネスを立ち上げる主体を支援する。
  5. 今後の更なる社会ニーズとしては、少子高齢化・安心安全・地球環境保全・生きがいづくり、防災など種々考えられるが、関係主体と協働して、これらに関連するコミュニティビジネス開発を目指す。

2016年現在私は、満79歳になったので、今後は、これらのうねりの中に身を任せて、諸活動を得意のカメラワークでBLOG掲載を軸にして、ひたすら楽しく参加して行きたいと考えています。同時に当団体が、各世代のエネルギーを結集し、種々の関係主体と協働してコミュニティビジネス手法で社会貢献型事業を益々発展させて行く事を期待しています。