その背景には、「資本主義経済社会」という、「儲かるか・儲からないか」「損か・得か」という価値尺度でグローバル化に向かい、規模が大きく、資金が潤沢にあり好立地にあるところが圧倒的に有利な競争社会、があります。一握りの企業が経済や金融の大部分を占有しており、小規模かつローカルな立地に存在する中小零細企業は厳しさが増すばかりです。
しかしながら、このような「資本主義経済社会」の反対側には人間関係づくりを良好に保ちながら規模・資金・立地とは関係なく、豊かな社会の形成を目指す「コミュニティ経済社会」の考え方も一方ではあります。
湘南スタイルは、その理念に共感した事業者及び市民が、それぞれの持つ地域課題解決をプロジェクトを通して行っています。プロジェクトに関わるメンバーは多彩で、幅広いネットワークと地域資源「ひと・もの・こと」を活用しながら「湘南スタイルのコミュニティ」に集まり、地域のためになるかどうか、人のためになるかどうかを行動基準に持続可能な仕組みづくりを提案しています。
仕事では得られない知識や分野を超えたネットワークは、その後の事業運営にも大いに役立ち、活力あふれる人材を創出しています。
考え方を整理しよう。ビジネスを始める時、或いは事業計画を立てる時、地域のためになるか、他人のためになるかを基本において考えます。 地域や人のニーズは何かを探り、その解決策として必要な事業は何かを検討します。
実施時期 | 活動実績 | 活動の目的 |
---|---|---|
2005年6月~2015年3月 | 別ページを参照 | |
2015年4月~2016年3月 |
|
●「みんなで創る湘南スタイル」のスローガンのもと、新たな10年に向かってスタートした。国・県・市の助成事業が終了し、団体として自主運営していくことができるかどうかを問われる年度となった。同時に、メンバーの新旧交代に時期に入っており、組織運営について、一年の理事会を通じて、定款の目的・会員区分の変更などを含め、活動メンバーや新規参加メンバーに対し、解りやすいパンフレットや組織体制図を作成東大みかん愛好会・JTBと連携して、みかん観光列車を小田原迄運行した。 |
2016年4月~2017年3月 |
|
●茅ヶ崎市行政提案型協働事業にエントリーし、茅ヶ崎まるごと発見博物館動画配信事業並びに落書き防止のためのアートペイント事業をそれぞれ2年間に渡り実施している。2事業とも友好他団体との連携で事業を進めている。また、JT財団NPO助成事業に「ふれあい畑塾」関連で、事業を受託した。 事業受託により、畑塾メンバーの活動費が生まれ、実験農地として、炭素循環農法などを研究している。別途、(財)食品産業センター及び(財)中央果実協会からの声がかかり、左記10・11の事業を実施した。単年度事業であり、かつ団体活動に直接関連する事業でなかったにもかかわらず、負担が大きかった。 |
2017年4月~2018年3月 |
|
●NPO活動は、企業も同様であるが、組織運営維持のための収入をどう確保する仕組みを創るかにかかっている。ただ、NPOは、企業と違い社会貢献活動を事業構造の中心に据え、CB/SBの手法を使い、自己の持つ社会課題を解決する仕組みをメンバーの英知や行動で実現する楽しみがある。 社会課題は、行政も多くを抱えており、その解決策を補助金・助成金や委託事業として募集している。それらをよく見極め活用していくことも重要なファクターであり、本年度も茅ヶ崎市から3事業とJTの4事業が。さらには、みかん、畑、農産加工、6次産業化など多くの事業が関係している。 |
2018年4月~2019年3月 |
|
●新年号「令和」に代わる2019年度は、設立以来、理事長を務めてきた藁品から新理事長市川信治(茅ヶ崎技研㈱代表取締役)氏に引き継ぐ。 開設時から5年間に積み重ねていた負債を軽減するために経費の削減と新規事業及び業務委託を受け、湘南工房製品の販路開拓及び新商品開発を実施したことで、収入を増加させ、次年度の負担を軽減することができた。 神奈川県からNPO研修を毎年受入れしているが、その中で、新たな連携が始まり、二宮町も含め農産加工品の商品開発・販路拡大が開始された。また、新たに神奈川県とスタートしたボランタリー活動基金21の協働事業のお蔭で、メンバーも増え団体の運営に明るい兆しが見えてきている。 昨年度から実施してきた、エディブルパーク茅ヶ崎は、事業主体者へ業務を移管した。 |
団体名 | NPO法人湘南スタイル |
---|---|
住所・連絡先 | 〒253-0085 茅ヶ崎市矢畑35-15 電話番号:0467-86-9200 mail:info@shonan-style.jp |
設立 | 2005年6月20日 まちづくりNPO法人 認定 県総協 1061号 |
役員 | [理事長]渡部健 [理 事]清水謙 [理 事]市川靖洋 [相談役]藁品孝久 |
連携教育機関 | 慶應義塾大学SFC:東海大学教養学部:文教大学:産業能率大学 |
協力 | 神奈川県産業労働局観光課/神奈川県農業技術センター/神奈川中小企業団体中央会/ 藤沢市産業振興財団 神奈川県湘南県政総合センター/神奈川県基金事業課/茅ヶ崎市 |
認定 | 2006年10月4日 神奈川県コミュニティービジネス創業実現モデル事業 |
受賞歴 | 「かながわビジネスオーディション2011」 ・奨励賞/・コミュニティビジネス賞/日本 経営士会賞 eco japan cap 2012 年ライフスタイル部門セブンイレブン賞 |
制作協力 | 株式会社ボンド http://www.bondo.co.jp |